トランス脂肪酸は脳を劣化させる悪質なものであるという事実!
れいちゃん
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今回はトランス脂肪酸についてお話していきます。
トランス脂肪酸はアメリカなどでは既に禁止する方向に回っています。なぜ禁止されるのでしょう?
その経緯などを知れば如何にトランス脂肪酸は良くないのかわかっていくでしょう。
どうぞよろしくお願い致します。
2.トランス脂肪酸の基礎知識
不飽和脂肪酸には、炭素間の二重結合のまわりの構造の違いにより、シス型とトランス型の2種類があります。
基本的に自然界にある不飽和脂肪酸の殆どがシス型です。
なので日常的には深く考慮する必要はありません。ただし特定の条件を満たすとトランス型を生み出しやすくなります。
2-1.トランス脂肪酸とは
正式には「トランス型不飽和脂肪酸」
構造中にトランス型の二重結合を持つ不飽和脂肪酸です。
人工由来と天然由来の二種類があります
2-1-1.人工由来のトランス脂肪酸
水素添加した植物油を扱う過程で人工的に生成される副産物です。
油脂を高熱加熱したときに熱によってシス型がトランス型に変化することもあります。
2-1-2.天然由来のトランス脂肪酸
牛、羊、山羊などの反芻動物の胃に存在する微生物の働きにより生成される。牛肉や牛乳、羊肉にトランス脂肪酸が含まれます。
それらを材料にしたバターもトランス脂肪酸は含まれます。
2-2一日の摂取量制限
一日の総エネルギー摂取量の1%未満
総エネルギー摂取量2000kcalのときトランス脂肪酸20kcal(約2g)未満
2-3.過剰摂取による症例
冠動脈疾患、悪玉コレステロール、動脈硬化、心臓疾患、がん、免疫機能、認知症、不妊、アレルギー、アトピー皮膚炎、肥満などの疾患リスク
3.海外でのトランス脂肪酸の取り組み例
アメリカ:2018年に食品への添加を完全禁止
カナダ:2018年にトランス脂肪酸を含むすべての食品の製造・輸入販売が禁止
その他主要国ではトランス脂肪酸の標記義務、一定以上のトランス脂肪酸を含む食品の流通を禁止等政策が行われている
4.トランス脂肪酸が含まれる原材料例
4-1.トランス脂肪酸を含む油を使って作られたもの
マーガリン(マーガリン類の中で油脂含有率が80%以上)
ファットスプレッド(マーガリン類の中で油脂含有率が80%未満)
ショートニング
食用調合油等
加工油脂
植物性油脂
4-2.製造・調理の過程で植物油がトランス脂肪酸に変化するもの
ファストフード店やコンビニ、揚げ物料理店、食品加工工場など
水素添加をしていなくても、トランス脂肪酸が増えることがあります
温度が高い状態で、長く加熱する状態を維持している油はトランス脂肪酸が作られやすいです。
「使いまわしの油を使うな」と言われるのもこれが理由です。
5.トランス脂肪酸の過剰摂取が心配される食事例
5-1.朝食
パン、マーガリン、菓子パン、クリーム入りコーヒー
5-2.昼食
ファストフード、冷凍食品のおかず
5-3.おかし
パン、クッキー、クラッカー
5-4.夕食
インスタント食品、レトルト食品
6.トランス脂肪酸を含む食品一覧
6-1.塗り物、オイル
マーガリン、ピーナッツバター、マヨネーズ、コーヒークリーム
6-2.お菓子
ケーキ、アイスクリーム、チョコレート菓子、クッキー、クラッカー、菓子パン、クロワッサン、菓子パイ、ポテトチップス、ドーナツ
6-3.インスタント・レトルト
カップ麺、インスタント麺、缶のスープ、ハヤシ・シチューのルゥ、カレーのルゥ
6-4.ファストフードやファミリーレストラン
チキンナゲット、フライドポテト、フライドチキン、パイ
6-5.冷凍食品
唐揚げ、ケーキ、ピザ、魚のから揚げ、コロッケ、天ぷら
7.トランス脂肪酸を排出したい方へ
7-1.n-3系脂肪酸の摂取
EPAやDHAなどを摂取してトランス脂肪酸と入れ替えを行います。
脳にたまってしまったトランス脂肪酸と入れ替えられるのがn-3系のみと言われています。
7-2.脂肪燃焼を促す
脂肪燃焼を効率的に促せるケトジェニックダイエットや糖質を断って脂肪を優先的に燃焼できるような生活を送ることです。
トランス脂肪酸は代謝速度がとても遅い上に他に利用可能なエネルギーがある場合にそちらが使われます。
それが糖質です。糖質(グルコース)は人の体では真っ先にエネルギーとしては使いやすいのですぐ使います。
脂肪は糖質が尽きかけたときにやっとエネルギーになってくれます。
8.おわりに
れいちゃん
筋肉にとっても大切な栄養となるたんぱく質は牛肉や牛乳、羊肉にもたくさん含まれるし、その他ビタミンやミネラルも見逃せません。
ですので、なるべくトランス脂肪酸を含む人工由来の製品を避けることによってたくさん体内に取り入れないことが大切なことだと思います。
そして良質なn-3不飽和脂肪酸を多く摂取することで体に良い脂をどんどん取り入れて健康に過ごしていきましょう。
また、筋肉に対しての面でもn-3脂肪酸はとても有効に働きます。ですので、n-3脂肪酸を積極的に摂取していきましょう。